東洋で一番の高さを誇ったサンシャイン60が、巣鴨プリズンの跡地に、その全容を池袋の空にそびえ立たせた時、前年からホスト界に身を置いていた私は、すでに半年ほどの月日を経過させていた。 この時代の新宿歌舞伎町では、富裕層を顧客とした高級クラブが、角を突き合わせ ...
高度経済成長の終焉から、バブル景気に沸返った二十世紀の終盤にかけ、夜の世界を生きた記憶として、TVや週刊誌などでは全く報道されていないホスト界の実態を、独自の視点でありのままに綴ったエッセイです。 ただし、店舗名及び紹介する人物に関しては、すべて仮名とさせて頂きます。