【 天国か地獄 】      -------夜光虫の興亡-------

高度経済成長の終焉から、バブル景気に沸返った二十世紀の終盤にかけ、夜の世界を生きた記憶として、TVや週刊誌などでは全く報道されていないホスト界の実態を、独自の視点でありのままに綴ったエッセイです。 ただし、店舗名及び紹介する人物に関しては、すべて仮名とさせて頂きます。

2014年05月

私がホストになり始めの頃に起こった血液型ブームは、いつの間にか日本国内だけでなく、お隣の韓国でも市民権を得たようで、韓流全盛の頃に上映された血液型が題材の映画、『B型の彼氏(※)』は、韓国国内で5百万人もの観客を動員するほどの大ヒットを飛ばし、日本でも上 ...

横浜の老舗ホスト、ナイトプリンスの仕事にも慣れて来て、指名客も少しずつ増えて来た頃から、出勤後は控え室で待機するようになる。この店の売れっ子ホストの多くは、近隣の喫茶店で、その当時から流行り始めたポーカーゲーム(※)に興じており、売れっ子ホストの中には、 ...

私がホストを始めた当初、東京のホストクラブには二種類の営業形態があった。 当時の流行り言葉で言うところの、有閑マダム等を主な接客の対象にしていた、夕方の七時頃から夜十二時頃までの営業時間のものは『早い時間』と呼ばれていた。 同業者のホステス及び、風俗産業の ...

Ⅰビル地下のジェントルに1年ほど勤めた頃、不夜城・新宿歌舞伎町では、数え切れないほどのインベーダー・ハウスが軒を連ね、二十四時間を競うようにして、甲高くビーム音を鳴り響かせていた。 接客という仕事にはだいぶ慣れたが、深夜12時から早朝5時迄の営業時間で、売上 ...

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