【 天国か地獄 】      -------夜光虫の興亡-------

高度経済成長の終焉から、バブル景気に沸返った二十世紀の終盤にかけ、夜の世界を生きた記憶として、TVや週刊誌などでは全く報道されていないホスト界の実態を、独自の視点でありのままに綴ったエッセイです。 ただし、店舗名及び紹介する人物に関しては、すべて仮名とさせて頂きます。

2014年08月

六・七年前に、現役ホストが100人出演するというので、確か、その時より20年以上前にも、そんな番組があったなと思う懐かしさも手伝って、オジサンズ11(※)という番組を視聴した。大昔に放送された番組では、普段の仕事ぶりを熟知していた同僚たちも出演しており、現実の彼 ...

 人生を積み重ねて行く中で、時として人間は、決して理屈などでは推し量れない事象に出遭うことがある。霊体験もその一つであろう。 私が籍を置いたホストクラブの何軒かにも、そうした幽霊話が存在したが、実際のところは、営業時間が深夜ということもあり、酒を飲んだり ...

今、新しい「男の物語」が求められているそうだが、記事内容を見てみると、結局は、『アナと雪の女王』で描かれた、二人のヒロインに振り回される、権力を持たぬ男の生き様をどう捉えるか、と言ったところにあるのだろう。これは、私が生きてきた、ホスト社会にも相通じる真 ...

高度経済成長が終焉を迎えて数年の時を経た頃、歌舞伎町のⅠビル地下にあった老舗のホストクラブ、ジェントルには、実に灰汁が強く喧嘩っ早いホストが何人も集まっていた。そんなホストたちの中でも如月(きさらぎ)は、図抜けて手が早いことで名を馳せており、リスト前で鼻 ...

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